恵比寿の五差路で道に迷う

あの五差路には人を惑わす魔物が棲んでいるに違いない

生硬

plug in

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」というSF小説の中で情調(ムード)オルガンという設定がある。これは、テレビのチャンネルを瞬時に切り替える様に人間の心持ちを切り替える機器とされている。 私にとっての情調オルガンは、音楽だ。 いや、誰しにとって…

加害者が放つ「気にしないで」という暴言

「あなたの言葉に私は不快な思いをした」と伝えた場合、「気にしないで」と言葉を返す人間がいる。 この言葉を放つ相手はご自身が相手を傷つけている事に対し大概無頓着だ。 愚鈍とはこういう時に使う言葉であるとしみじみ思う。 もしも相手を思いやっている…

spell

自己の肉体という境界線を越え外界と感性が交わると漠然とした反応が産まれる。 それは確かに存在するのだが曖昧で正体は掴めずただそこに在るのみだ。 しかし冷静な視点で眺め言語化すれば地に内在した種が芽吹いて成長する様にたちまち意識に上がり確固た…

立つ鳥跡を濁さず

9月11日、NASAが打ち上げた土星系探査機であるカッシーニが最後のミッションに突入した。 自らを破壊する為に土星に衝突する軌道に入ったのである。 環境に配慮する為とはいえ自分の存在を自分で消滅させなくてはならない。そんなカッシーニを想うとなぜかと…

思考バイアスとは人間臭さなのだろうか?

思索にふける際環境はある一定のバイアスをかける。 実感する思考バイアスで一番単純なものは、時間帯と天気だ。 同じ主題であっても静かに小雨の降る深夜に詰めていく思索と燦々と太陽が輝く朝に詰めていく思索では温度差や方向性の違いが感じられる。 密や…