恵比寿の五差路で道に迷う

あの五差路には人を惑わす魔物が棲んでいるに違いない

spell

自己の肉体という境界線を越え
外界と感性が交わると
漠然とした反応が産まれる。

それは確かに存在するのだが
曖昧で正体は掴めず
ただそこに在るのみだ。


しかし冷静な視点で眺め言語化すれば
地に内在した種が
芽吹いて成長する様に
たちまち意識に上がり確固たるものになる。

つまり言葉はそれを表す為の
輪郭線を与えることが出来
第三者にすら伝えることが可能になるほど
成形を促すのだ。


言葉の力は
私達が普段意識する以上に偉大である。